生きるということは浮雲なり
冬に空を飾る雲は
誰にも邪魔をされずに泳ぎ
泰然自若、ゆったり空を漂う。
寒い、寒い街には似合わない色が
空に、イタズラを描いた!
何をしているのか、誰と遊んだのか
分からないけど。生きるという力は
縦横無尽に、あちこちに旅をすること
と似ている。記憶の向こう岸にいる人に
ある日、ふと会いたくなって
旅をするようなもの。風のように
気ままに歩くようなものだ。人は
生きることに臆病風を吹かせるが、
たまには、のんびりさ迷うのもいい!
きれいに世渡りしている人が、
たまには怖じ気づいて、ふらふらと
世の中では、さ迷うのもいい。
野宿をしたふりをしている人みたいに、
公園のベンチに寝転んで、見上げる空が
それはもう、何にもなく幸せなんだから。
飽きるまで、ベンチに寝転んで
空を眺めてる人に、幸せなんかは
あんまり関係ないみたいだ。心が
凍えそうな日に、笑えないくらい
空は、でっかいんだって。
鈴木霄
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